今回はプレイオフの熱戦続くNBAについて。西の3位でプレイオフに進出したL.A.レイカーズが同6位のミネソタ・ティンバーウルブズに1勝4敗で敗退しました。
前にウルブズ強くね?って書いたけど、レイカーズとは相性良かったのかな?
まさかの4-1で1stシリーズ突破しちゃいましたね…。
勝ったウルブズには申し訳ないが、ちょっとレイカーズ側の視点で語らせて。

敗因はインサイドとベンチ?
まずはレイカーズの敗因を私なりに語っていきますよ。
巷で言われている通りだとは思うのですが…。
インサイドが弱かったのと、ベンチの薄さでしょうね。
まずはインサイドの力不足。
これはもうルカ・ドンチッチ獲得にもつながるんだけど…。
トレードデッドライン(TDL)前のマブスとのトレードで、ルカ・ドンチッチとアンソニー・デイビス(AD)とを交換。
マブスがかなり叩かれ、レイカーズは将来のフランチャイズ・プレイヤーを獲得できたと称賛されました。
マブスとしてはルカは体調管理が不十分であり、来期には超大型契約を結ばねば留め置けなくない。
が、長期的にチームの未来を託すには不安があった…。
そのためチームの顔であったルカのトレードを画策。
で、レブロンの次にチームの顔となるプレイヤーを探していたレイカーズが手を挙げたって感じ?
レブロンの次はADを見込んでいたのでしょうが、怪我がちであり、レブロンやルカほど客を呼べるかわからないってのもあったんでしょうね。
見事にルカとADのトレードが成立。
で、薄くなったインサイドを補強するためにルーキーのダルトン・コネクトを駒に、ホーネッツからマーク・ウィリアムズを獲得しようとしました。
ルカ獲得でインサイドプレイヤーがいればそこまで大物でなくとも内外のバランスが良くなると考えますよね。
ところがウィリアムズの健康上の理由でトレードがご破算に…。
TDLも過ぎたため、インサイドの補強ができないまま後半戦を迎えてしまいました。
そんな中、ADはマブス初戦で怪我離脱。
ルカは大活躍しチームは好調に→西の3位でプレイオフにストレートインを果たしました。
ちな、マブスは10位でプレイインに突入しましたが、グリズリーズに敗退しましたね…。
っとまぁ、ここまでがインサイド不足の流れですが…。
結果論ですが、ADいた方が良かったんでない??という結果に。
しかもプレイオフではベンチの薄さも露呈。
ってかベンチのプレイヤーが不調で戦力にならず、HCのJ・J・レディックとしてもスターターを酷使せざるを得ませんでした。
結構批判されてるけど、ベンチに信頼できるプレイヤーがいなければ、ベンチ要因を出すわけにはいかないよねぇ…。
しかも弱いインサイドをカバーするためにいつもより大きいプレイヤーと競り合い、カバーに走りとスタミナも使って、終盤ガス欠に。
10年前のレブロンなら一人でも解決したのでしょうが、もうレブロンにそのスタミナは残ってないですよね。
ルカもレブロン並みのスタミナはなく活躍はできず…。
と、直接の敗因はこんな感じだけど、大本はきっとレブロン体制をここまで引っ張ってきて、一貫したチーム作りができなかったフロントの責任だと思うんですよねぇ…。
だからといって、他に道があったかは分からないけど。
で、来年とかレブロンが素直にルカにバトンを渡すかってのもない気がするのよね…。
引退するまで渡さない!ってなりそう。
ルカとレブロン
で、そのルカとレブロンなんですが、個人的には相性は悪いと思うんですよね。
2人ともいわば「得点力の高いオールラウンダー」です。
しかもドリブルをついてリズムを作るタイプで、スキルが高いために、全てを行おうとします。
ゆうてね、バスケットってチームスポーツなんですよね。
なので、”なんでもできる”からって、”なんでもしていい”ってわけじゃありません。
例えば、マイケル・ジョーダンは何でもできる選手です。
肉体の全盛期にあって、シーズンMVPを初めて獲得した1988年のスタッツは、平均35.0得点、5.5リバウンド、5.2アシスト、3.2スティールです。
この年はMVPと得点王とスティール王と最優秀守備選手とってます。
翌年は32.5得点、8.0リバウンド、8.0アシストです。
このころピッペンも入団しています。
が、ファイナル進出すらできていません。
この成績ですら勝てなかったこともあり、フィル・ジャクソンHCのトライアングルオフェンス導入を受け入れ、以降スコアラーとしての役割に全うし、二度の三連覇を達成しました。
ジョーダンがG.O.A.Tと称されるのは優勝回数が多いためです。
でなければウィルト・チェンバレンと同じく”スタッツオバケ”として、G.O.A.T候補筆頭ではなかったでしょう。
そのトライアングルオフェンスは一回のオフェンスで、全員がボールを触るようになっていました。
チーム全員がボールに触り、最後にジョーダンのもとにボールが渡ることで、ジョーダンへディフェンスが集中することを防ぎ、得点しやすくしていました。
また全員がボールを触ることで、ジョーダンからのパスが回ってきてもシュートを楽に打つことができました。
ボールに触っていないのに、急にシュートを撃てって言われても決めるの難しいですからね…。
で、前置き長いけど、ルカもレブロンも、パス回さないよね。
一人でドリブルついて、一旦ボール離して、再度貰ってシュートまで、みたいな?
現代のNBAはオフェンス有利なことと、2人ともそれでも決めきっちゃうから何とかなってきたんだよね。
でもレブロンはもうそれではチームを勝たすことができなくなってきました。
スタッツ残すから未だに凄いではあるんだけど、チーム勝てなきゃ意味ないよね。
んで、ルカはチームを勝たせられるけど、レブロンいるからボール持つ回数へって、リズムに乗れない。みたいな?
解決策としてはどちらかがスタイルを変更するか、共存できるシステムを構築するかですが、システム構築は今のNBAには合っていない気がする。
ってなったらスタイル変更でしょうね。
変更するべきはルカかな…。
ルカの得点力の高さを生かすべく、ルカには得点に専念してもらって、レブロンには一歩引いたゲームメイクを担当してもらう。
ブルズ時代のスコッティ・ピッペンの様にね✨
かつてオールラウンダー型SFとしてNBAのTOPにいたグラント・ヒルが「僕とピッペンは0得点0リバウンドでもゲームをコントロールするタイプなんだ!」って言ってた。
ルカと共存し優勝を目指すなら、レブロンがスタッツを諦めるべき!もういいでしょ?
得点も出場時間もジョーダン越えの記録を達成してるので、後必要なのは優勝回数だけじゃない?
これで優勝してもレブロンの価値は下がらないと思うけど。
インサイドの補強が最優先
で、ダラダラと批判ばっかやってきましたが…。
来年のレイカーズの補強ポイントとしては、やはりインサイドでしょうね。
八村選手がんばっていますが、やはり生粋のインサイドプレイヤーが必要です。
AD出した後のホーネッツとのトレードご破算がホントに痛かった…。
ウィリアムズ来てたらウルブズ戦わからんかったよね。
交換相手だったコネクトがあんまりだっただけに…。
ドラフト指名権もトレードに使えるとしたら2031年の1巡目くらい。
インサイドプレイヤーを獲得するには八村選手を駒にする以外の選択肢がなさげ…。
ハチムラ残して大物インサイド獲得できたらすごいよねぇ。
ただし、現代のNBAにおいて、機動力のあるセンターでなければあまり意味がないかと。
ただでさえルカに合わせる必要があるのでね。
スクリーンが上手く、リバウンドが強く、アリウープに合わせることができ、みたいな?
ルカとレブロンがいれば、センターとしてアウトサイドでシュートを撃つ必要も、パスをさばく必要もないです。
スティーブン・アダムスとかってタイプでもいいのかな?
あとは外のディフェンスもある程度こなせる必要がありますが…。
この辺、やっぱADがよかったのかなぁって思うよね…。
チームとしてはルカ時代への移行期となってはいますが、正直レブロンがいる間はサラリーの問題もあって、これ以上強くなるのは難しいかなぁ…。
ルカの為のチームを作りたくても、レブロンは自分のためのチーム作りを強要するでしょうし。
う〜ん、レブロン出ていく?
残り時間ほぼ無いからねぇ…。
ウォリアーズとか?
コービーが去ったあとがレイカーズの再建開始だったように、レブロンが去ってからが再建開始でしょう。
あの時と違って、ルカとハチムラいるからプレイオフチームではあるとは思うし、再建にもそこまでの時間はかからんと思う。
来シーズンは…、ね…😔
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